2019年9月22日 更新

【京都名橋めぐり】二条城と御所を結ぶ全国的にもレアな石造アーチ!かつての市電路線跡も☆「堀川第一橋」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は堀川中立売にかかる、明治建築の石造の橋。かつての京都市電の路線でもあり、その名残もあり。

全国的にも珍しい石造の真円アーチ橋

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上京区、中立売通から堀川へ。
すると、石畳のいかにも古そうな橋。欄干には石造の擬宝珠もあり、ちょっと特別な印象すら受けます。さらに主要道路へとつながる道路橋であることにも驚き。車が頻繁にこの橋を渡っていきます。
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舗装されてアスファルト敷きになっていたそうですが、平成に入ってアスファルトが剥がされ、現在のように石畳に戻されたんだとか。
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階段を下りると、堀川沿いに駒札があります。

かつては地元民に「中立売橋」と呼ばれてきました。江戸時代に幕府に設置され、当時は木製の橋だったそうです。「洛中洛外図屏風」にも描かれ、御所と二条城を結び、幕府直轄で管理する「公儀橋」。

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明治時代には京都府に引き継がれ、明治6年(1873年)には永久に壊れることのないように、と石の橋に架け替えられ、堀川で最初の「永久橋」として、「堀川第一橋」と命名。度々補修はされるものの、建設当時の姿のまま現存。
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こうして、堀川には遊歩道が整備されていて、橋の下を通ることができます。
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伝統的な和風の意匠を踏襲しつつ、その構造は全国的にも珍しい真円の石造アーチ型。近代橋梁史上においても貴重な橋。
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さらに堀川第一橋の南側に平行して走る橋が。
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こちらには明治28年、日本最初の電気鉄道(京都電気鉄道)が開通し、堀川線の路線。昭和36年までここを市電が走っていました。

このレンガ積みの橋台は当時のもので、単線時、複線時それぞれで残されています。
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そんな当時の面影を残す、京都の歴史上においても貴重な橋ですね。

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