2020年1月10日 更新

京の酒処・伏見の酒造りの歴史と文化が一目瞭然!銘酒の試飲も「月桂冠大倉記念館」

酒処・伏見の老舗酒造メーカー・月桂冠の酒蔵。そして、伏見酒の歴史と文化が詳しくわかる展示スペースもあり、最たる日本の発酵食品・日本酒についての知識を深めるべく行ってきました。

伏見酒の歴史と文化がわかる記念館

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白壁土蔵の酒蔵が立ち並び、京の酒処・伏見ならではな風情漂うエリア。その一角にある大手酒造メーカー・月桂冠創業の地にある記念館。
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寛永14(1637)年創業。いかにも歴史を感じる建物。老舗の風情がそのまま感じられる記念館。
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中に入ると、大きな月桂冠の酒樽が飾られています。
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1909(明治42)年建造の酒蔵の雰囲気をそのまま残したエントランス。
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早速、記念館の中へ。
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入場料300円を支払うと同時に、こんなうれしいお土産をいただけます。
もうこれだけでも元がとれたような(笑)
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屋内展示スペースでは、まず日本酒ができるまでの工程ごとに、創業当時から使用していた日本酒づくりの器具が展示。
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まず、玄米から精米して白米に。よく日本酒の「精米歩合〇%」みたいな表示は、ここで決まります。

その後、洗米・浸漬。ヌカを見ずできれいに洗い落し、水に浸して適量も水分を含ませます。
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蒸米。麹菌を繁殖しやすくし、もろみの中で溶けやすくするために白米を蒸します。
こんな芸術的縄締された樽に入れて蒸すんですね。
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放冷。蒸しあがった米を、麹・酒母、もろみ用にそれぞれ所定の温度まで広げて冷やします。
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蒸米に麹菌の胞子を散布。温度と湿度を適度に保った麹室の中で、麹をつくります。
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酒母づくり。酒づくりに適した酵母を純粋に、しかも大量に増殖。ここでは杜氏たちが歌を歌いながら作業にあたります。
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もろみ仕込み。酒母に麹、蒸米、水を3回に分けて加え、糖化とアルコール発酵。糖化とアルコール発酵を同時に行う平行複発酵。
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そして、酒しぼり。酒袋に入れて圧搾。ここで、新酒と酒粕に分離。さらに新酒を濾過して生酒、さらに火入れ、貯蔵を経え貯蔵酒も。
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そして、もう一つの展示スペースにはこれまでの月桂冠の歩みに関連する展示。
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歴代の古い酒瓶が展示されていたり
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お酒のラベルの印字スタンプ。これかなりデカいです。
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江戸期の酒器、明治・大正期の商品や広告物など。
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月桂冠総合研究所ってあるんですね。伝統的な昔からの酒づくりとともに、ここでは新たな日本酒づくりの技術向上のための研究の歩みが。これを見ると、バイオテクノロジーを駆使した研究も進められていることがわかります。
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展示終了後は無料の試飲スペースも。大倉記念館限定商品のレトロボトルのもの。
この日は残念ながら自転車で来たので呑めませんでしたが。
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そして、ここでも買えます。可愛いボトルですよね。

実際、こちらのすぐ横にある酒蔵で今も昔製法で酒づくりをされていて、もろみ発酵の作業の様子を見学することが可能。実際に酒蔵にも入れる貴重な体験。次回はそちらへも行ってみたいですね。

月桂冠大倉記念館 への口コミ

基本情報

住所:京都市伏見区南浜町247番地
電話番号:075-623-2056
実施時間:9:30~16:30(受付は16:15まで)
※記念館入館料 大人300円・中高生100円(おみやげ付)
関連サイト:http://www.gekkeikan.co.jp/enjoy/museum/
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京都発酵食品部 京都発酵食品部