人気店のため扉の外で待つこともあるけれど、横長の窓から見えるかき氷のメニューを眺めて悩んでいると、そんな時間も一瞬です。
店内はふすまの桟や床の間をそのまま使い、古民家の趣きを残しつつ、ガラスの欄間やスポットライトでほどよいおしゃれ空間に。
訪れる人が女子高生から年配のご夫婦まで幅広いのも、店の雰囲気の懐の深さゆえでしょう。
さて、雪の下といえば、この厚みあるパンケーキが京都っ子の間では超有名。
厚みあるパンケーキは注文から20分程度かかりますが、この待ち時間が目の前に置かれたパンケーキへの愛情を膨らませてくれます。
こちらがシンプルに、バターとはちみつでいただくパンケーキ。
生地はしっかり目がつまっているのにしっとりしていて、みかんのはちみつの爽やかな甘さが引き立ち、気づいたら目の前から消えていました。
こちらは秋限定、かぼちゃのパンケーキ。
クリームは濃いかぼちゃの味がして、全体的にも上品な甘さ。
甘いものが苦手な人には厳しいかな?と思っていた見た目の予想を見事に裏切り、どんどんフォークが進みます。
ほか、しょうが好きの方にぜひ挑戦していただきたいのが雪の下特製ジンジャーエール。
甘い生姜水にひかえめに炭酸が効いていて、冷たいものを飲んでいるのに体が冷える感覚がありません。
パンケーキや飲み物の向こう側に、ひとつひとつの素材をとっても大切に手作りされていることが見えてくるよう。
それを口にすることで、自分自身を大切にできているような気持にさせてくれるお店です。