まあ、よく京都は「大人の街」と言われます。それはきっと歴史に裏打ちされた本物志向という意味なのかと。そういうニュアンスのあるお店や情報をこのシリーズでご紹介していきたいと思います。
そして、今回はほんまもんの工芸品を知る!ということで、古くから錫(すず)工芸品のお店として名高い「清課堂」さんをご紹介します。
寺町通り沿い。江戸後期創業の錫器・銀器・各種金属工芸品の専門店。錫に関しては日本最古の工房。お店自体ひっそりと通りに溶け込みつつ、実はスゴイ歴史のあるお店なんですよね。
店内にモニターがあって、工房で作る様を公開。ひとつひとつ手作りなんですよね。代々受け継がれた名工の技。こういう作り手の様子を見ると、ひとつひとつの品に魂が宿っていくような思いがしますね。そして、ずっと大事に扱おうという思いも。
錫は熱伝導がよく、保温性・保冷性に優れています。そのうえ、錆びない、朽ちない金属。そして、水を浄化する作用があるそうです。二級酒も一級酒に変身するほどまろやかで美味しくなるんだとか。それもあって、茶器や酒器類が中心。他にも、お皿や食器類、根付もありました。どれもそこそこ高価なものですが、自分や子供、孫の代へと長い年月をかけて愛着もって使える品
料亭や割烹なんかでも、こうしてこちらのぐい飲みが出てくることも。
酒器ぐらいなら、なんとか手が届くお値段かもですかね(笑)口当たりがホントにやわらかくて美味しくなるんですよね。一生もの、いや家宝ものと思えばそんなに高い買い物ではありませんね。