2019年1月6日 更新

【京都マニアック観光】鉱物ファン必見!幻の国の天然記念物『桜石』の産地☆「桜天満宮・積善寺」

亀岡市湯の花温泉にもほど近い、山間の人里離れた場所にある神仏習合のお寺。国の天然記念物に指定される珍しい『桜石』の産地として、マニアックな鉱物ファンの間では有名なスポット。

幻の鉱石『桜石』を求めて

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たまたま野暮用で亀岡に車でやってきて、ノープラン。
せっかく遠出したからには、観光でも。とネットでいろいろ調べていて、とあるキーワード『桜石』がヒット。
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なんでも、珍しい形の石でここでしか採取されない鉱石らしく、鉱物ファンの間では幻の石とされる桜石。この近くにある湯の花温泉ともゆかりがあり、この地に住みついていた鬼がこの石の霊力によって封じ込められ、その時鬼の流した涙が温泉になったという伝説の石。
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全くの初参拝のお宮さん、いやお寺。同じ敷地内にお宮さんとお寺が同居する神仏習合のお寺ということですかね。
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門の前にはお正月らしく門松が。
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静かな佇まいで全く人の気配がない境内。本堂らしき建物の横にご住職のお住まいらしき建物があり、いろいろお話を伺おうと思いましたが留守中。なので、お寺の詳細情報がほとんど収集できませんでした(汗)
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そして、門のすぐ隣に鳥居が。
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山中に参道、鳥居があり、秋には穴場的紅葉の名所でもあるようです。
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で、問題の桜石情報はないかと探すと、こんなパネル表示あり。

桜天満宮は菅原道真の近臣・高田若狭助が道真から賜った桜の木と自刻像を独鈷抛(とこなげ)山麓に社を建立。その後1190年に積善寺の中興開山・無極上人がこの地に移し、それ以降神慮によって桜石が産出するようになったと言われています。

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『桜石』は桜の花びらによく似た色と形から名付けられた俗称。鉱物的観点では、花崗岩と粘板岩が接触してできた菫青石仮昌(きんせいせきかしょう)。菫青石(アイオライト)の一種。

自然が造りあげた貴重な鉱物である桜石は大正11年(1922)に国の天然記念物に指定。平成28年(2016)には日本地質学会によって「京都府の石」に選定。
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奥に社が。そして、気になる桜石ですが・・・
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どれだどれだ?と境内周辺を探すも、
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それらしきものは見当たらず。といっても、国の天然記念物指定されているので、採取禁止なわけですが。背後にある山に入山するのにもお寺の許可がいるようです。
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後で調べて分かりましたが、現在お寺には桜石はなく、亀岡市役所1階エントランスホールに展示されてるそうです。現物を見たい方はそちらへどうぞ。

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基本情報

住所:京都府亀岡市西別院町万願寺近田20

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