京都芸術大学がまちづくりに参画~茶山駅にヤノベケンジ氏のSHIP'S CAT(タワー)

京都芸術大学の最寄り駅・叡電茶山駅にヤノベケンジ氏のSHIP'S CAT(タワー)がお目見えしています。駅舎にはアート作品の展示スペースも設けられ、同大学の学生の作品も展示されていましたので、その様子をご報告します。

目次

沿線地域を『プラットホームギャラリー』に

「京都芸術大学」は国内最大規模の総合芸術大学で、芸術を通して社会で必要な力を養おうとカリキュラムを強化しています。

そんな京都芸術大学の最寄り駅は叡山電鉄茶山駅ですが、京都芸術大学と叡山電鉄が包括連携協定を結び、沿線地域のまちづくりに取り組んでいます。

その一環として2023年4月1日に茶山駅は「茶山・京都芸術大学」駅に生まれ変わり、現代美術作家のヤノベケンジ氏の「SHIP'S CAT(タワー)」の展示がスタートしました。

ヤノベケンジ氏の「SHIP'S CAT(タワー)」

ヤノベケンジ氏は大阪府茨木市出身のアーティストで京都芸術大学の教授も兼任されています。
衆目を集めるユーモラスな造形に社会的メッセージを込めた作品を数多く発表し、特に猫をモチーフにした「SHIP'S CAT」シリーズは人気です。

「SHIP'S CAT」は「船乗り猫」をモチーフにした大きな彫刻作品です。

猫は古来より船旅に同伴して世界中を旅していて、「旅の守り神」とされていました。
京都は若者や学生が集い、学び、成長し、そして世界に旅立ちます。
そんな若者の旅路を見守るモニュメントとしての思いが「SHIP'S CAT(タワー)」には籠められているそうです。

京都芸術大学の学生作品も展示

駅のホームにはもう一つ、京都芸術大学の現役学生(設置当時)が手掛けたアンティーク調のランプポストも展示されています。

こちらは二人の学生による共同制作作品で、ランプの中には「星の子」と題された女の子のオブジェが納められています。

夜になるとランプポストには灯りがともされ、オルゴールのメロディーに併せてイルミネーションの演出が始まります。

駅舎は改修工事が完了し、LEDの間接照明もあいまって木のぬくもりを感じる上質なデザイン空間となっています。

そうしたプラットフームギャラリーに灯されるランプポストのイルミネーションは、ささやかながら幻想的で味わいがあります。

因みに夜の「SHIP'S CAT(タワー)」はこのような様子で、暗がりに佇む存在感が遠目にも目立ちます。

こうしたアート作品を味わいに、ぜひ一度、叡山電鉄「茶山・京都芸術大学」駅に足を運んでみてはいかがでしょうか?

アクセス

<叡山電鉄「茶山・京都芸術大学」駅>
 ◇所在地
  〒606-8232
  京都府京都市左京区田中古川町