【喫茶座談会】京都の喫茶文化ー令和を生き抜く個人店の未来ー【京都府喫茶飲食組合】

昨年も開催された京都府喫茶飲食組合主催の座談会☆今年は京都市長松井孝治氏をゲストに迎え京都における喫茶文化の未来をめぐり熱い議論が交わされました☆

目次

令和を生き抜く個人店の未来

この座談会は京都府喫茶飲食生活衛生同業組合の令和7年度生活衛生関係営業対策事業として開催されています。

今回の会場は室町蛸薬師の京都芸術センター。
定員100名のところに席がほぼ埋まる盛況ぶりでした。

座談会メンバーはゲストに京都市長の松井孝治さんを迎え、六曜社の奥野薫平さん、梅園の西川葵さん、カフェさらさの尾崎友哉さん、そしてMCとして喫茶マドラグの山﨑三四郎裕崇さんという組み合わせ。

座談会は壇上ではなく、珈琲を飲みながらテーブルを囲むという喫茶店スタイル。
よりざっくばらんな会話にしようという趣向ですね。
アンティークなテーブルと椅子が良い感じです。
芸術センターのレトロな照明とも相まって、もちろん皆さん役者揃いですからまるで舞台の演劇を観ているかのような絵面の良さでした。

座談会メンバー

松井 孝治 (京都市長)
1960年京都市生まれ。洛星中学・高校、東京大学教養学部卒業。1983年通商産業省入省、首相官邸への出向や行財政改革の中枢を担う。2001年参議院議員選挙に初当選、内閣官房副長官を務めた。
2013年政界引退後、慶應義塾大学で10年間教鞭をとる。2024年2月京都市長就任。
(組合資料のプロフィール紹介から引用)

奥野 薫平
六曜社珈琲店 店主。
6448COFFEE+ESSENCE を展開。
1950年創業の喫茶店3代目。家業を守り続ける事を柱に焙煎も行い、街の“オアシス”“サロン”といった役割に重きを置き「相席文化」や「喫茶文化」の継承を担う。
コーヒーの可能性を広める活動も多岐に参加、主催する。
(組合資料のプロフィール紹介から引用)

西川 葵
昭和2年創業の京都の甘党茶屋「梅園」3代目店主。
現在市内で6店舗を経営。
伝統を守るだけでなく、アイデアやコンセプトを和菓子や店舗展開にも繋げるセンスを持ち、お客様を常に楽しませ続ける。
和菓子のマーケットイベント「甘党市」も開催する。
(組合資料のプロフィール紹介から引用)

尾崎 友哉
1984年創業のカフェ「さらさ」社長。
現在市内5店舗と枚方tsiteに1店舗。
2009年の入社後、さらさ西陣店の店長から2015年にはマネージャー役を経て2021年に現職就任。
京都のカフェの先駆けとして現在もその文化を牽引しながら進化を続ける。

座談会

お話は”個人店の未来”というテーマで、松井市長の幼少期のエピソードも交えながら「客としての流儀」や「推しのお店をいかにして護るか」というお話からスタート。
登壇者それぞれの立場から現状の対応や考え方を披露されていました。

お話はやはりSNSでの「バズる」話題に及びます。
これまでと違う感覚を持つユーザーに対してルールで対応するのかもっと他の方法を考えるのか。
経営上のバランスを考える事と理想のお店の姿を維持するのはほんとに難しい事。

「地元の大学生でも古くからの喫茶店スタイルを理解しファンになってくれている」というお話も。
”そういうお店”なのかそうでないのか。
流行を消費するだけのお店との棲み分けも必要ですね。

最後に質問タイムも。
質問と言うより座談会開催に対する賛辞と今後の活動への激励という感じだったでしょうか 笑

落ち着いてお茶する時間、場所というのは皆それぞれの人生にとってとても大切な場所。
この座談会参加者はもとより多くの人に共感できる話ですね。
こうした機会をもっともっと増やしてもらって、より多くの世代に意識していただけるよう広報活動を頑張ってほしいと思います。

基本情報

【令和7年度生活衛生関係営業対策事業】   ※ 会は終了しています

座談会  ー令和を生き抜く個人店の未来ー

日時: 2025年12月2日(火)

    開場17:30 開演18:30-20:00

会場: 京都芸術センター
  
    京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2

参加費: 1,000円(コーヒー&お土産付)

定員:  100名

主催:  京都府喫茶飲食生活衛生同業組合

共催:  京都芸術センター(公益社団法人京都芸術文化協会)