安井金比羅宮で京都の冬の縁起物「稲宝来」の授与が開始

悪縁を切り良縁を結ぶ「安井金比羅宮」で、京都の冬の縁起物「稲宝来」の授与が開始されました。吉兆来福の縁起物とあって授与開始と同時に多くの参拝客が買い求めていましたので、その様子をご報告します。

目次

悪縁切りのパワースポット「安井金比羅宮」

安井金比羅宮は、京都で「縁切り神社といえば安井金比羅宮」といわれる程、人気のパワースポットです。

境内の「縁切り縁結び碑」は絵馬の形を模した巨石ですが、元の姿がわからなくなる程、たくさんの参拝客がお参りをし、御札を貼っています。

中央に人がくぐれる穴があり、以下の作法で祈願をすると悪縁を切り、良縁を授かると人気です。

 ①本殿にお参りする。
 ②「形代」に切りたい縁と結びたい縁を書く
 ③「形代」を持って表から裏に碑を潜る(悪縁を切り)
 ④次に裏から表に碑を潜る(良縁を結ぶ)
 ⑤「形代」を碑に貼る

御本殿には主祭神として崇徳天皇がお祀りされています。
崇徳天皇は、讃岐の金刀比羅宮に籠り、一切の欲を断ち切られたと伝わることから安井金比羅宮は「断ち物の祈願所」として信仰されてきたそうです。

因みに本殿の奥には「遥拝所」があります。
こちらは崇徳天皇が籠り、また崩御された讃岐の金比羅宮の方角を向いており、本殿をお参りした後はこちらでもお祈りをするとよりご利益を授かれるかもしれません。

京都の冬の縁起物「稲宝来」

「稲宝来(いねほうらい)」は豊穣の象徴である稲穂に、「宝」と「福」を呼ぶ安井金比羅宮の「寳來寶來」の御神札、そして瑞々しい緑が清浄をあらわす「日蔭蔓(ヒカゲカズラ)」を奉製した縁起物です。

毎年、12月10日に行われる「終い金比羅祭(しまいこんぴらさい)」の後、11:00頃から授与が始まります。

京都を代表する冬の縁起物とあって、授与開始と同時に待ちわびた参拝客が買い求めていました。

「稲宝来」は翌年の1月10日まで授与が行われますが、数量限定の為、なくなり次第終了となります。

この時期だけの安井金比羅宮の風景

こちらは「稲宝来」が授与される期間の手水舎の様子です。
山盛りの「日蔭蔓(ヒカゲカズラ)」に覆われています。

この時期ならではの安井金比羅宮の様子で、境内が鮮やかな緑で覆われます。

「稲宝来」が人気で、大量の「日蔭蔓(ヒカゲカズラ)」が必要なのでしょうが、境内を見渡すとあちこちに用意されています。

今年は紅葉の色付きがゆっくりだった為、稲宝来の時期まで紅葉が色鮮やかでした。

「日蔭蔓(ヒカゲカズラ)」の緑と紅葉の赤のコントラストを楽しむことができるのは、この時期ならではの安井金比羅宮の風物詩なのかもしれません。

悪縁を切って良縁を結び、稲宝来を授かりつつ、この時期だけの緑と紅葉の色彩美を眺めに安井金比羅宮に足を運んでみてはいかがでしょうか?

基本情報

<安井金比羅宮>
 ◇参拝時間
  ・終日参拝可能
   ※授与所は9:00~17:30

 ◇拝観料
  ・無料

アクセス

 ◇所在地
  〒605-0823
  京都市東山区下弁天町70
  tel. 075-561-5127 fax. 075-532-2036

 ◇電車・バス
  ・JR新幹線・東海道本線・近鉄「京都駅」
   市バス206系統北大路バスターミナル行、「東山安井」下車、南へ徒歩1分
  ・京阪本線「祇園四条」駅
   徒歩10分
  ・阪急京都線「河原町」駅
   徒歩15分

 ◇車
  ・名神高速「京都東IC」
   五条通、東大路通を経て約20分
  ・名神高速「京都南IC」
   国道1号線、九条通、東大路通を経て約30分
  ※普通乗用車用駐車場あり