2018年7月1日 更新

【京都珍百景】なななんと!京都に大仏が??知る人ぞ知る超穴場『伏見の大仏』必拝☆「清涼山 欣浄寺(ごんじょうじ)」

「大仏」といえば、関西圏だとあっさり奈良・東大寺の大仏を思い浮かべるわけですが、じつは京都にも大仏があります。知る人ぞ知る幻の大仏。「伏見の大仏」とも呼ばれています。参拝してきました。

あまり知られてない幻の大仏が伏見に!

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京阪墨染駅南。師団街道を南に行くと見えてくる小さな看板。

最近、私の友人たちの間で空前の大仏ブームで、いろんな大仏を探しているわけですが、そんな中伏見にもたしか大仏があるってウワサがあったなぁ、と探し当ててやってきました。

大仏というと、豊臣秀吉の幻の大仏が昭和の頃までは存在していたという話は知っていましたが、伏見に現存する大仏があるとは最近まで知りませんでした。
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看板矢印にそって進むと、駐車場。あまり寺らしい建物が全然見えませんが。
とりあえず奥へと進みます。
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大きな白い建物の裏手に差し掛かり、正面に回ってみます。
どうやら、ここがお寺の正面みたいです。

でも、正面側の門には鍵がかかっていて、こちらの裏手からしか入れない状態。なので、境内と思われるこの空間には参拝者らしき人は皆無。
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曹洞宗のお寺。寺伝によれば、曹洞宗の開祖道元が1230~1233年に創建したといわれており、当初は真言宗だったのが、応仁の乱の後に曹洞宗、さらに浄土宗、またもとの曹洞宗に改宗。
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本堂前にお庭が。
こちらには昔深草少将の屋敷があったと伝えられています。
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池の東野薮陰の道は「少将の通い道」と呼ばれ、訴訟ごとのある参拝者はこの道を通ると願いが叶わないそうです(笑)
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そして、池の畔には「墨染井」と呼ばれる井戸も。
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さらに、少将と小野小町の塚もあります。

で、本堂に鍵がかかっていて、境内にある住職の住まいと思われるお家も留守の様子。寺へ電話をしてみると、外出中の住職が戻ってきて本堂の鍵を開けてくれることに。

普段大体施錠された状態なんだそうです。一般公開してない、ということではなく。なので、拝観する場合は事前に電話で確認することをオススメします。檀家回りなどで、外出されてることもしばしばだそうです。
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本堂、中に入ると奥に大仏様が鎮座。
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奈良の大仏とは比較にならないくらい小さめではありますが、対峙した時の圧倒される感覚は正に大仏のそれ。
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通称『伏見の大仏』と呼ばれる丈六の毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)がご本尊。いつ創建されたのかは不明だそうですが、木造で表面は和紙で施されている大仏。木造では日本一大きい大仏とも言われているみたいです。
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すす払いをするにも、繊細な和紙でコーティングされているため、簡単に破けてしまうそうで、保存するために掃除もままならないそうです。修復の話も一時あったそうですが、現状維持に努めている、とのこと。

お寺のHPもなく、あまり宣伝はしていないそうですが、とくに参拝者を拒んでいるわけでもなく、お願いすれば快く拝観させていただける伏見の大仏様。市内に大仏があったとは、驚きです。

欣浄寺 へのツイート

詳細情報

住所:京都市伏見区西桝屋町1038
電話番号:075-642-2147
拝観・開館時間:10:00~16:30
休日・休館:無休
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