2016年7月1日 更新

【穴場】梅雨を涼しく過ごそう!半夏生の咲く足利家の菩提寺【等持院】

日本列島は梅雨真っ只中。ジメジメムシムシするけれど、そんな時こそ涼やかに過ごしたい! 季節の草花を愛でながら雨音に耳を澄ませる静寂の時はいかがでしょう。きぬかけの路近くの穴場寺院を紹介します。

等持院とは

暦応四年(西暦1341年)かの室町幕府初代征夷大将軍、足利尊氏が天龍寺の夢窓国師を開山に迎え衣笠山の南麓に創建した臨済宗天龍寺派の寺院です。足利家の菩提寺としても知られ、歴代足利将軍の木像が安置されています。また、足利尊氏の墓所でもあるのですよ。
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世界遺産の寺院が点在するきぬかけの路近く、少し奥まった所に等持院はあります。観光地化もされておらず、古刹の雰囲気を醸しだしていますが、貸し切り状態で拝観できます。
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方丈東隣の霊光殿と呼ばれる場所に歴代足利将軍の木像が徳川家康の木像と共に安置されています。(教科書で見たことある!!)ここは撮影禁止ですので、拝観チケットの写真を。

夢窓国師作の庭園

方丈南の枯山水もいいけれど、やはり方丈北の二つの池からなる庭園は見事。雨に濡れる楓も美しく体感気温も下がります。現在は方丈北側の東の苑池で半夏生が白く色づいています。ゆっくりと涼を楽しみたい人にはおすすめの穴場ですよ。
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池のほとりで色づく半夏生。梅雨の時期に葉を白く染め、目を楽しませてくれます。実はこの「半夏生」という名前、夏至から数えて11日目からの5日間を半夏生というそうで、、ちょうどその時期に花を咲かせることから半夏生と名前がついたと言われています。ちなみに今年は七月一日からが半夏生だそうですよ。まさにベストシーズンですね!
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半夏生の群生している様子は装いも涼しく。雨に濡れていきいきと生い茂っていました。
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木立の緑が映える西の池。くちなしの花の香りに誘われて行くと、、、桔梗の紫が風景に彩を添えてくれていました。
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凛とした佇まいの桔梗の花。キリリと庭を引き立てていました。

室内からの空間美も

お庭に降りるために傘や履物も用意されていますが、もちろん室内からも潤いの美を楽しむことができます。雨の中でしたがお庭を見て回り、その後は書院でお抹茶をいただきました。ここに居ると雨音でさえも贅沢に聞こえてまったり時間を過ごせました。
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書院に座りお抹茶をいただきました。雨の潤いに映えるお庭を眺めていたら時間を忘れ長居したくなる空間です。
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まさに貸し切りです。
半夏生の綺麗なことを知って訪れる人は少ないのでしょうか。近隣の散策に仁和寺、龍安寺、金閣寺とあわせて等持院へも足を伸ばしてみられてはいかがでしょう。梅雨の時期こそが狙い目ですよ♪

等持院 への口コミ

等持院 基本情報

名称:等持院(とうじいん)
住所:京都市北区等持院北町63
電話番号:075-461-5786
拝観時間:9:00~17:00
休館日:無休
拝観料:大人500円、小・中学生300円  
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ともも ともも