モザイク模様のタイルがレトロかつ先進的な外観の「Eins」。
結婚式帰りの人や植物園の来園者、鴨川さんぽなど、休日は特ににぎわう北山通りから200mほど北へひっこんだ喫茶店です。
バターがたっぷりしみ込んだ、かりかりのライ麦パンの間から顔を出す、パストラミビーフ。
それを覆うように、とろとろチーズがたっぷりと。
濃厚なハムとチーズを、まろやかな酸味のキャベツの酢漬けがいい塩梅に。
おいしくないわけない組み合わせのルーベンサンドイッチは、仕上がりまで13~20分ほどかかるけれど、待つ価値ありのおいしさ。
実はこのメニュー、あまから手帖に掲載され、MBS「ちちんぷいぷい」で取り上げられてから
これを目当てにやってくる方が増えたそう。
全く知らずに注文した私に
「時間かかるから今までおすすめしてなかったんだけど、作らざるを得なくなっちゃった…」と笑いながら教えてくれたオーナー。
けれどなんだかんだ言いつつ、おいしい!とパクついているととっても嬉しそう。
アインスが入る店舗、もともとは何十年も地元で愛されてきたクレープ屋さんでした。
惜しまれながらクレープ屋さんがお店を畳むのと入れ違いに、5年前オープンした「アインス」。
地元に根を生やし、常連さんに愛され、ひとりでふらりと気軽に入れる空気感は
しっかり受け継がれています。
常連さんの話に親身になり、ふらっと立ち寄った初来店の方にも気さくに話しかける
壁のないオーナーの人柄ゆえでしょうか。
定期的に、周辺の美大生やアーティストの個展も店内で開催されています