2017年6月25日 更新

【京都遺構めぐり】かつては貴族の邸宅が並ぶ平安京の大路!今では極狭の幻の商店街が残る「六条通商店街」

たまたまこの界隈を歩いていて、商店街を発見。今まで歩いてきた商店街の中で一番狭く、小さい商店街。その幻感はかつての遺構を垣間見れる、レアな商店街。

六条新町で商店街発見

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あんまりこの界隈も特に用事があって来ることもなく、歩くこともなかったんですが。たまたまこの界隈を歩いていて、ちょうど気になっていた銭湯を発見。休日は朝からやってるのがうれしい。

でも、今回はスルー。
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銭湯の前に東西に走る狭いカラーロード。なんだろな、と見ると、商店街風。ちょっと歩いてみることに。
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ほとんど人通りなくて狭いが、意外とお店があります。こちらはお豆腐屋さん。
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こちらは創業が江戸時代という老舗のお麩屋さん「藤麩」。お麸をつくるいい香りが漂ってきます。
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和菓子屋さんもあり。ホントに地元密着型の商店街といった雰囲気。

こちらの六条通りは、平安時代には貴族の大邸宅が軒を連ねていた大路。応仁の乱でこの六条大路は荒廃し、その後豊臣秀吉による洛中改造で再開され、江戸期には下魚棚通(七条通の一筋南の通)から魚市が移転したので魚棚(うおんたな)通と呼ばれ、六条通商店街はその魚棚通りの名残。

京の通り名数え歌の「まるたけえびすに~♪」の中の歌詞で、「~せった ちゃらちゃら うおのたなろくじょう ~」てくだりがあります。

ごじょう   五条通り
せった    雪駄屋町通り(楊梅通)
ちゃらちゃら 鍵屋町通り (的場通)
うおのたな  魚の棚通り (併合され、六条通)
ろくじょう  六条通り

かつてはあった、この「うおのたな」がこの商店街の名残。

今では町家ゲストハウスが集中

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町並みは、古い京都の下町的風情を残し、町家もまだ残ってたりしますが。
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最近では、それも町家再生でゲストハウスになってたり。
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東本願寺の北側は特にこんなゲストハウスが急激に増えていますね
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他の五条通りや七条通りに比べ、時代とともに変成を遂げてきた六条通は、途中屈折してたり細くなったり広くなったり。そんな幻感もある貴重な通りに今もひっそりと残る商店街。今度はちゃんと六条通を隅々散策してみたら面白いかも。

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六条通商店街 基本情報

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