2016年2月11日 更新

烏丸御池 学校で堂々マンガを読む。「京都国際マンガミュージアム」

京都随一のビジネス街、烏丸御池の交差点から数十歩北へ。 烏丸通り沿いに突然開けた芝生の上では、座り込んだり寝転がったり、思い思いの態勢で たくさんの人がじっと何かを読んでいる。

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旧番組小学校のひとつ、龍池小学校を改装して2006年にオープンしたのは
「京都国際マンガミュージアム」。
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古き良きものを残しながら、貪欲に新しい文化を取り込み続けてきた京都の今を、体現するかのような博物館です。
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「今」ホットなゆるキャラももちろんお出迎え。
マスコットの「マミュー」です、どうぞよろしくね♡

30万点以上、世界最大規模のマンガが集合

メインミュージアム「マンガの壁」には、歴代ジャンプなどがずらり。
マンガに育てられた世代はもう本能が喜ぶのが抑えられません。
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マンガミュージアムに収蔵されているマンガのうち、開架に並んでいるものの多くは
ある古書店から寄贈されたものです。
ミュージアム設立の目的から言っても、1970年代~90年代など、やや古いものが多数を占め、新刊は半年後からしか配架されません。
古書店収蔵のもののため、たまに欠けている巻があったりしますが、そんな時は
いつか誰かが買っていたんだろうな…どこにいるのかな…
とマンガの行き先に思いを馳せ、想像力を膨らませて次巻へ移りましょう。

東京で営業していた「大久保ネギシ書店」、惜しまれながら閉店する際にマンガミュージアムに寄贈されたとのこと。ここでなつかしのマンガに出会ったり、自分のマンガ歴の新たな境地を開いた人は、日本のどこかにいるネギシ書店店主様に足を向けて寝られませんね。

今、ここに立つことが文化になる?!

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マンガミュージアムの一部では、校長室など龍池小学校のなごりを目にすることもできます。
校長室の古時計、実はリノベーション前に一度止まったそう。
小学校の終わりと共に一旦時を止め、職人さんの手で再び動き出した時計。
あの歌が勝手に頭の中で鳴りますね。
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また、シンボルにもなっている手塚治虫の「火の鳥」モチーフは
仏像を作る京都の伝統工芸技術を結集して作られたものだそう。

マンガだけでなく、昔懐かしい紙芝居の読み聞かせもミュージアムの魅力のひとつです。
「紙芝居がはじまるよ~!」と、マンガに没頭する人々の中で、読み手さんが声をかけて回ると子供たちは紙芝居小屋へ一直線。
大人はノスタルジックな気持ちを抱えながら、昔夢中になったマンガに再び手を伸ばしたくなります。

いろんな歴史が建物に詰まりすぎていて、自分が今ここに立っていること、
小学校をリノベーションした建物で、クールジャパンと言われるマンガに囲まれ、
寄木造りの「火の鳥」を見ていることが奇跡のような瞬間に思えてきます。
「マンガミュージアムにて、日本特有の文化として発展したマンガを貪り読むひとびと」なんて言って歴史の教科書にいつか載ったりしないかしら。

飲み物なども持ち込みOKですが、貴重なマンガを絶対汚さないようにしながら
有意義な一日を過ごしてください!

マンガミュージアムへの口コミ

京都国際マンガミュージアム 基本情報

名称
京都国際マンガミュージアム(えむえむ)
住所
京都市中京区烏丸通御池上ル (元龍池小学校) 
電話番号
075-254-7414
営業時間
10:00~18:00
定休日
水曜日(祝日の場合は翌日)
関連URL
http://www.kyotomm.jp/
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