2019年9月18日 更新

天ぷらの名店、京都にあり!旬の素材を一子相伝の技で「天ぷら 京星」

祇園、花見小路から細い路地に入ったところにある隠れ家的な天ぷらの名店「京星」さんをご紹介します。ミシュラン10年連続獲得、これまでの天ぷらとは一味も二味も違います。

天ぷらの名店、祇園にあり!

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京都の花街 祇園の花見小路から、細い路地に入ったところにある京都、いや日本を代表する天ぷらの名店「京星(きょうぼし)」さんです。日本中から京星ファンの方が来られます。
ミシュランにも掲載されている名店、完全予約制なのでお伺いされる際はご注意ください。
現在の店主 三代目の榊原さんによる、受け継がれてきた代々の技を堪能してください。

数ある星付きレストランの中でも、京星はなんと10年連続で星を獲得。名店の多い京都でも10年連続星を獲得したお店は数えるほどしかありません。
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席はカウンターのみ、席数分の予約を取ることはなく、ゆっくりと食事をして頂けるように隣のお客さんとは1席あけてくれます。こういう心遣いがうれしいです。

榊原さんの丁寧で美しい所作を楽しみながら、美味しい天ぷらを頂く時間は、まさに至高のひとときです。

京星流の天ぷらに魅了されること間違いなし!

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京星では天つゆは使いません。レモン汁、塩、大根おろしで、天ぷらを頂きます。
特筆すべきはこの塩、まるでパウダースノーのようです。

メニューは、旬の食材をふんだんに使ったお任せのコース(12,000円)のみになっています。卵を使わない薄衣の京星流天ぷらをお楽しみください。
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アッサリとしたレモン風味の大根おろしは、よき箸休み・お酒のアテにもなります。なくなっても足してくれるのが嬉しいです。
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まずはお通しから。

春夏秋冬、旬の食材の良さを最大限に活かされ丁寧で美しく、唯一無二の天ぷらです。
品数は17~18品。5月某日は以下のようなラインアップでした。
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海老のすり身がサンドされた海老パンです。
パンはサクサクとした食感、サンドされた海老のすり身は風味豊かで、スタートからセンスの光る一品でビックリしました。
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続きまして、ふっくらとしっとりとしたキス。
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みょうがもこんなに上品で美しい姿に。
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海老天ぷらの概念が変わりそう。うっすらとした衣をまとった海老、食感はサクッとして身はプリプリ。
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先ほどのみょうがもそうですが、揚げたての天ぷらを目の前で食べやすいように包丁をいれてくれます。この所作も美しく、うっとりします。
ところでお気付きでしょうか、天紙にほとんど油がついていないことを。しっかりと油がきられているため、とてもアッサリとしています。
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さやえんどうには自家製の塩がよくあいます。
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繊細な味わいの白魚を海苔で挟み揚げにした一品。まさに大人向けの深い味わい。
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少し珍しい鰆の天ぷらには柚子が忍ばされていて、爽やかな風味も楽しめます。
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海老がもう1度。何回でも頂きたいくらい美味しい。
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独特の苦みと甘味が美味しい青唐。
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太いアスパラガスはとってもジューシー。
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身がふっくらとしたヒラメは大葉巻に。
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京都の夏の風物詩と言えば鱧ですね。5月ですが走りの鱧を頂きました。季節を感じることのできる一品です。
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空豆には新生姜が挟んであり、食材の生命力を噛みしめることができます。
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まるで生きて泳いでいるような稚鮎の天ぷら。こんなに美しい天ぷらは見たことありません。
今回は稚鮎でしたが、わかさぎなど旬の小魚をこのように揚げてくれます。
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三度豆は立体的に。見た目が美しいだけではなく野菜本来の味わいが引き出されています。
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初めてのヤングコーンの天ぷら。ヤングコーンの甘味と食感も天ぷらによくあいますね。
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もう一度、海老。3尾も頂ければもう言うことはありません(笑)
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さつまいもの天ぷらはブランデーにつけた後、上白糖をたっぷりと。
ブランデーの芳醇な香りと味わいとさつまいもと上白糖と甘味とベストマッチ。まさに大人のための和スイーツです。
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〆のご飯ものは海老天茶。天茶ももちろんアッサリと、これだけ天ぷらを頂いたのに、まだ食べれてしまう不思議。最高の〆です。
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最後は果物盛合せで。果物も旬のこだわりのものを。

高級店にありがちなピンと張りつめた空気ではありません。店主の榊原さんは、明るくユーモアに富んでいて、ホスピタリティもバッチリ。アットホームな雰囲気で楽しく食事をすることができます。
最初から最後までため息がでるのほどの美しさと美味しさ。コースは天ぷらのみですが、アッサリしているため、最後まで美味しく頂けます。
春夏秋冬、旬のものを出してくれるので、季節ごとに伺いたいお店ですね。
決してお安いお店ではありませんが、とても高い価値の食事と時間を提供してくれます。記念日や接待にも、ぜひオススメしたい祇園の名店です。

天ぷら 京星 店舗情報

店名:天ぷら 京星(きょうぼし)
住所:京都市東山区花見小路末吉町東入ル 双葉ビル 1F
電話番号:075-551-2303
営業時間:18:00~20:00 ※最終入店
定休日:日曜日
備考:完全予約制
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